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ESG投資とは?メリットと投資手段を活用して将来の企業価値を高めよう

皆さんは、ESG投資と呼ばれる投資があることをご存知ですか? 日本ではCSR対策のひとつとして知られていますが、具体的にはどういった投資活動なのかよくわからないという方もいるでしょう。しかし、ESG投資をないがしろにすると、将来の企業価値を毀損(きそん)する可能性があります。ここでは、ESG投資の由来やメリットなどを紹介していますので、未来に備えた投資活動を行ってみませんか? 

ESG投資とは?

ESG投資とは、「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス(Govarnance)」の頭文字を取った言葉です。きっかけは2006年、国連が機関投資家に“責任のある投資”を呼び掛けたこと。それ以降、利益を追求するあまり、人権問題を無視した労働を強いている企業、環境破壊を行っている企業などへの投資を控え、資金源を断つ、あるいは、株を売り資金を引き揚げるといった投資家が世界的に増えているのです。

たとえば、今私たちが当たり前のように着ている衣服。原材料はどこで取られたのか、そしてどこで作られたのか確認して購入しているという方は少ないでしょう。こういった衣服の製造場所は、ほとんどの場合が中国やインドなど人件費の安い国ではないでしょうか? これらの国々に委託すれば、もちろんコストは下がります。しかし、現地で働く人々は安い給与で寝る暇もなく働かされているのかもしれません。つまり、安い衣服が作れる代わりに、現地では人権を無視した労働環境が続いているということ。同じような状況は、ほかの分野でも考えられます。建築業の場合、木材の仕入れ先で環境問題となっていることもあります。

このような人権や環境の問題の観点から投資を行うことを、「ESG投資」と呼びます。日本においては、CSR(企業の社会的責任)といった方が、わかりやすいかもしれません。

CSRの一環である、SRI(社会的責任投資)がこれに類似していますが、根本を見てみると少し異なります。SRIの場合、期限は1920年代のアメリカといわれ、武器やギャンブルなど反社会的産業への投資をしないという運動から始まりました。これが転じて、社会問題に積極的に取り組む企業へ投資を行うといった動きが広まっていったのです。基本的な部分はよく似ていますが、ESGの場合には「環境や社会への考慮が企業価値につながる」のに対し、SRIは「社会的倫理に基づくもの」といえます。

海外ではすでに多くの企業がこの問題に目を向け、リスク管理の一環として乗り出しています。たとえば、2014年の運用資産におけるESG投資の比率を見てみると、ヨーロッパでは約60%、アメリカは約18%という結果になっています。それに対し、日本を含むアジアはわずか0.8%とまだまだ浸透していないことがわかります。

ESG投資の事例

ESG投資とは

では、具体的にどのような活動を行えば、ESG投資としてみなされるのでしょう?たとえば「環境」の場合、エコカーや太陽光発電設備などを取り入れるというのも一つの手でしょう。また、自社ビルや工場をお持ちの方は、屋上や敷地の緑化活動なども環境への取り組みとして挙げられます。

「社会」への取り組みとしては、災害時に食料や水、避難場所を提供する、労働者の人権問題に取り組むといった方法が挙げられます。東日本大震災のときには、被災地支援を行った企業の多くが企業価値を高めることに成功しています。また、「ワーク・ライフ・バランス」を考えた働き方改革も、ESG投資のひとつ。従業員としては、働き方が変わることにより家庭で過ごす時間も増え、仕事へのやりがいが生まれます。反対に企業としては労働者の増加につながり、企業のイメージアップにも結び付きます。こういった取り組みは認知されにくいものですが、地域によってはワーク・ライフ・バランス推進に取り組む企業を認定するところもあり、「見える化」を図ることも可能です。

一方「ガバナンス」面は、女性のキャリアアップの推進、会社の腐敗防止に取り組むといった事例が挙げられます。

日本では海外のようにESG投資を大々的に行う企業は多くありませんが、まずは身近なところから始めてみるのも良いでしょう。たとえば、環境に配慮した勤務環境を整える。空調の温度管理やグリーンカーテンといった、今から挑戦できることから手を付けてみるのもおすすめです。もちろん、コスト的な余裕がある場合には、太陽光発電やエコカーなどを導入してみるのも企業価値を高めることにつながります。

ESG投資の課題と未来

ESG投資がかかえる課題と未来を考える

しかし、ESG投資もメリットばかりではありません。たとえば建設関係の場合、ESG投資のために森林破壊が指摘されていない地域から木材を仕入れるとなると、費用の高騰は目に見えて明らかです。また、コスト削減のために人件費の安い海外へ作業の委託を行っているというところも少なくないでしょう。こういった背景から、日本ではまだ手段が限定的で環境を中心とした投資がほとんどです。

しかし、これから先はESG投資を行っていないと、将来の企業価値が毀損(きそん)する可能性も出てきます。というのも、2020年の東京オリンピックを控え、世界の目が日本に向けられているからです。つまり、今日本企業がどのような活動を行うかによって、投資家たちの行動が変わってくる可能性があります。これまでの常識を破り、新しいリスク管理が必要となる時代がすぐそこまでやってきているのです。

また、ESG投資は課題ばかりではありません。太陽光発電設備を例に挙げると、環境にやさしいだけでなく、投資や節電・節税などの面でも有効です。人権問題への取り組みとして、ワーク・ライフ・バランス改革を行えば、有能な人材確保や従業員の満足度・意欲向上などにもつながります。大切なのは、「今、企業として取り組めること」を見つけること。これにより未来の企業価値を作り上げることにもつながっていくのです。

企業価値の向上に向けてできることから始めよう

今、世界の投資家たちは環境や社会への取り組みとして、何を行っているのかも重視しています。日本ではまだこの考えが浸透しておらず、手段も限定的であるという課題もあります。しかし、ESG投資を行わないと、将来の企業価値を下げることにつながりかねません。では、企業としてどのようなESG投資ができるのか?まずは、“今できること”から始めてみましょう。環境に配慮したエコカーや太陽光発電設備を取り入れるのも、目に見えるESG投資のひとつ。これからはESG投資に目を向けたリスク管理も、取り入れてみませんか?

参考サイト:

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※記載内容は掲載当時のものであり、変更されている場合がございます。

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